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制定日:2020年07月02日

Space BD、ミャンマー初の超小型衛星開発プロジェクトにおいて
ISS「きぼう」からの衛星放出サービスを提供
北海道大学・東北大学・ミャンマー航空宇宙技術大学による共同プロジェクトに参画

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宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社は、北海道大学が東北大学及びミャンマー航空宇宙技術大学(MAEU)と共に研究開発しているミャンマー連邦共和国の超小型衛星開発プロジェクト第1号機(以下、ミャンマー超小型衛星1号機)の打上げにあたり、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出のサービスを提供することで合意し、この度、北海道大学との間で衛星打上げ及び国際宇宙ステーションからの放出業務委託契約を締結いたしました。

 

ミャンマー超小型衛星1号機のイメージ図(写真は北大・東北大がフィリピン共和国と開発したDIWATA1)

 

ミャンマー超小型衛星1号機は50kg級サイズの超小型衛星で、宇宙から取得した画像データを活用して、ミャンマーにおける大規模自然災害の監視や、農業活動をより効率的・計画的に行うための圃場の精緻な情報を提供することなどを目的としています。北海道大学及び東北大学は、ミャンマー航空宇宙技術大学に協力し、今回のミャンマー超小型衛星1号機を含め、5年間で2機のミャンマーによる超小型衛星開発・打上げを実施していく計画です。

 

Space BDは、2018年にJAXAより選定を受けたISS「きぼう」からの超小型衛星放出サービス事業者として、北海道大学とのパートナーシップのもと、ミャンマー超小型衛星1号機のISS「きぼう」から放出に向けた一貫型の衛星打上げ・放出サービスを提供いたします。Space BDは本プロジェクトへの参画を契機に、アジア・オセアニア地域との国際協調プロジェクトの更なる具現化と、ISS「きぼう」及び国産ロケットを活用した高品質な打上げサービス事業の海外展開を加速してまいります。

 

北海道大学 創成研究機構 宇宙ミッションセンター センター長 高橋幸弘教授のコメント

私たちは、東南アジアなどの新興国と共同で、50kgクラスの超小型衛星のプロジェクトを推進してきました。それは単に衛星を打ち上げて、何かしらの写真が撮れればよいというものではなく、先端的技術で観測したデータを解析し、本当に役に立つ情報を引き出すことを目標としています。そのため、最初に宇宙に臨む国にとって、初号機の軌道投入を高確率で成功させることは非常に重要です。その意味で、打ち上げ時の振動条件が、通常のピギーバック打ち上げに比べると厳しくない「きぼう」からの放出は、最適な手段と考えています。今後も密接な産学連携のもと、宇宙開発利用を世界に展開していきます。

 

Space BDローンチサービス事業本部マーケティング部マネージャー 大野和宏のコメント

この度、北海道大学・東北大学と共にミャンマー連邦共和国初となる衛星打上げと同国の宇宙開発の発展に携われることを大変嬉しく思います。ISS『きぼう』を用いた当社サービスは、宇宙空間での技術実証を検討する方々にとって最も手軽な手段としてご活用いただいており、その高い信頼性を評価いただいております。これからも、多様な用途やユーザー様による「きぼう」及び国産ロケット等も含めた本邦宇宙資産の利用の促進を民間の立場からリードすべく、当社一同更にサービス改善に向けて努力を重ねてまいります。

 

本件に関するお問い合わせ

  • Space BD株式会社
  • コーポレート本部 広報(原)
  • Mail: info@space-bd.com
  • TEL: 03-6264-7177

 

Space BD株式会社について

宇宙商社®であるSpace BDは、2017年9月の設立以降、「宇宙の産業化」を加速していくことをミッションに掲げ、衛星打上げサービス、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」を活用した宇宙空間での実験サービス、宇宙関連機器調達販売サービス、プロジェクト型事業開発サービス、宇宙飛行士訓練方法を活用した教育事業等、幅広い事業を国内外で展開しています。
2019年12月には、JAXAよりH3ロケットの相乗り打上げサービス提供事業者として選定されるなど、本邦宇宙資産の価値最大化及び宇宙産業の裾野拡大に向けた取り組みを加速しております。
https://space-bd.com/

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