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JAXAによるISS「きぼう」利用に関する事業化公募第2弾にて、2件連続となる選定。「きぼう」船外利用サービス立ち上げへ
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Space BD株式会社(東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル7階、代表取締役社長:永崎将利。以下、「Space BD」)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、「JAXA」)による国際宇宙ステーション(以下、「ISS」)「きぼう」日本実験棟(以下、「きぼう」)における船外実験装置(以下、「i-SEEP」)の利用事業に関し、JAXAによる公募型企画競争を通じて唯一の民間事業者として選定されました。
Space BDは2018年5月より、ISS「きぼう」からの超小型衛星放出事業における選定事業者として衛星打上げサービスを開始しており、本件はそれに続く、JAXAによるISS「きぼう」利用の民間開放に向けた取り組みの第2号案件として、Space BDが選定されたものです。Space BDは本件を契機に、地球低軌道の商業化、またその核となるISS「きぼう」の利用促進を、本邦民間事業者としてリードしていくべく事業開発を加速させていきます。
今回選定を受けたi-SEEP利用事業は、ISSのなかで「きぼう」のみが持つ強みであるロボットアーム及びエアロックの両機能と、i-SEEPが持つ電源・通信などの衛星バス機能を活用して、宇宙空間での様々なミッションを可能とするものです。Space BDは当事業において、小型・超小型衛星のコンポーネントメーカーなどに対し、安全で手軽な一貫型軌道上実証サービス「Space BD External Demonstrator」(以下、「当サービス」)を提供します。当社はi-SEEPによる宇宙空間での実証機会を、伸び行く小型・超小型衛星分野での技術力向上、製品開発促進のための有力な手段と捉えており、既に事業化選定前のJAXA有償利用の枠組みにおいて、小型衛星向け観測機器を開発するスペインSatlantis社へのサービス提供を開始しています
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また、マーケティング、技術インテグレーションの両面にて超小型衛星放出事業との明確なシナジーが期待でき、当サービスを衛星放出事業と並ぶ当社中核事業に高めてまいります。
更には、i-SEEPの設置方向や安定的な電源供給・通信環境などの強みを活かし、エンターテインメントや地域振興、産学連携による教育ミッション等、多様な分野において宇宙利用の需要を喚起し、宇宙産業の裾野拡大に貢献してまいります。
■代表者コメント (Space BD株式会社 代表取締役社長 永崎将利)
この度は宇宙空間における本邦重要資産であるISS「きぼう」日本実験棟の中型曝露実験装置(i-SEEP)利用サービスの事業化にあたり、衛星放出事業化に続いてJAXA様より事業者として選定を受けましたこと、大変有難く感じております。
引き続き当社は「宇宙を産業にする」の使命に向けて、ベンチャー企業ならではの覚悟とスピード感、そしてISS利用のリーディングカンパニーとして誇りと感謝を持って、ISSを核とした地球低軌道の商業化に資する取り組みを真摯に進めてまいります。
■Space BD株式会社について
Space BDは、宇宙の産業化に向けたあらゆる課題にワンストップで対応可能なプラットフォームとなり、技術開発を必要とする事業者の負担を軽減することなどにより、産業発展に貢献することを使命に2017年9月に設立された宇宙ベンチャーです。
ISSを基軸とした衛星打上げサービス及び軌道上実証サービス等を通し、地球低軌道領域の商業化に向けた事業を推進しています。
Space BDの詳細はこちらから: https://space-bd.com
■ISS「きぼう」船外実験装置i-SEEP について
i-SEEPは、宇宙用機器の軌道上実証などの宇宙空間利用ができる中型曝露実験アダプタです。電源や通信など、人工衛星のバス機器に相当する機能を備えているため、ミッション機器の開発のみで技術実証や開発を行うことが可能です。
i-SEEPの詳細はこちらから:iss.jaxa.jp/kiboexp/equipment/ef/i-seep/
■本件に関するお問合せ先
- Space BD株式会社 事業開発部長|金澤誠
- Mail: info@space-bd.com
- TEL: 03-6264-7177