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国際宇宙ステーションからの超小型衛星放出事業にて、初の海外案件となる豪州衛星2機の打上げを受注
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Space BD株式会社(東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル7階、代表取締役社長:永崎将利。以下“Space BD”)は、the ARC Training Centre for CubeSats, Uncrewed Aerial Vehicles and their Applications(オーストラリアシドニー、Director: Iver Cairns教授。以下“CUAVA”)が開発する3Uサイズの超小型衛星2機(「CUAVA-1」、他)についてISSからの衛星放出サービスを受注しました。
CUAVAは次世代の宇宙産業に貢献できる人材の育成や、宇宙領域における重要な研究課題の解決等を通して、豪州宇宙産業の発展に貢献することを目的に設立された、シドニー大学、ニューサウスウェールズ大学、及びその他10の産業及び政府機関で構成された組織です。
現在開発中の「CUAVA-1」はCUAVAとして初めて開発する衛星であり、高度な通信、リモートセンシング、GPS、そして宇宙環境測定器の宇宙実証、及び衛星から得られたデータの利用までをミッションとしております。
Space BDは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)よりISS「きぼう」日本実験棟からの衛星放出サービス事業者として選定されて以降、スピード感を持って受注を積み重ねております。この度、初の海外案件として、CUAVAが開発する衛星2機に対して、一貫型の打上げ・放出サービスを提供いたします。本件を通じてCUAVAとの長期的パートナーシップを構築し、成長著しいオーストラリアの宇宙産業の発展に貢献すると共に、国内外での宇宙利用サービス展開を加速させてまいります。
■責任者コメント Space BD株式会社 衛星打上げ事業部長 桃尾 一馬
宇宙機関が新設される等、発展著しいオーストラリアにおいて、Space BDとして初の海外衛星放出案件を具現化することができ、喜ばしい限りです。このプロジェクトを機に、宇宙における両国間の交流が更に深まり、太平洋地域のパートナーシップ強化に繋がることを期待します。Space BDとしても、オーストラリアの宇宙産業におけるプレゼンス強化に向けて、引き続き事業開発に邁進してまいります。
■衛星開発者コメント CUAVA Director: Iver Cairns教授
Space BDとこの衛星放出契約を締結することは、CUAVAとその関係者にとって、必須かつエキサイティングな一歩です。ISS「きぼう」からの衛星打上げにより、CUAVAの研究開発プロジェクトが大きく前進すること、またSpace BDとの長期的パートナーシップ構築の契機となることを期待します。引き続き、ニューサウスウェールズ州及びオーストラリア全土において経験豊富な人材を育成し、国際競争力のある宇宙開発を実現するための取り組みに励んでまいります。
■Space BD株式会社について
Space BDは、宇宙の産業化に向けたあらゆる課題にワンストップで対応可能なプラットフォームとなり、技術開発を必要とする事業者の負担を軽減することなどにより、産業発展に貢献することを使命に2017年9月に設立された宇宙ベンチャーです。
2018年5月にJAXAよりISS「きぼう」日本実験棟からの衛星放出サービス事業者として選定され、ISSを核とした地球低軌道領域の商業化に向けた事業を推進しています。
Space BDの詳細はこちらから: https://space-bd.com
■CUAVAについて
CUAVAはAustralian Research Council(オーストラリアイノベーション・産業・科学・研究省傘下の研究支援機関)から資金提供を受けている組織であり、産業界のパートナーと共に、先進的製造、商業宇宙、及び無人航空機産業の次世代人材を育成することを目的に、2017年12月に設立されました。これらの活動を通じ、重要な課題を解決する新しい技術や機器を開発し、キューブサット、無人航空機等において世界的に競争力のある豪州の航空宇宙産業基盤構築を目指します。
CUAVAの詳細はこちらから:https://www.cuava.com.au/