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宇宙をテーマに岩手県花巻市を盛り上げることを目的とした「花巻スペースプロジェクト UP花巻」において、CanSatワークショップを実施しました
Space BDは、宇宙をテーマに岩手県花巻市を盛り上げることを目的とした「花巻スペースプロジェクト UP花巻」を2022年3月からスタートしています。「UP花巻」は、2024年の人工衛星打上げを主軸に、衛星の開発から運用を実施する「衛星開発プログラム」と、宇宙を題材に花巻を支える地場産業に新たな価値を創出することを目的とした「地場産業プログラム」の2つの取り組みを通じて、花巻の魅力を全国・海外へ再発信しています。
▼UP花巻について
https://youtu.be/dP31JdJ8OPc
岩手県立花巻北高等学校(花巻北高)は、UP花巻の「衛星開発プログラム」に参画し、2022年4月より花巻北高等学校のカリキュラムの一つとして衛星開発の追体験、宇宙利用に関する大学教授の講義の受講を予定しています。
7月26日(火)~7月28日(木)の3日間にかけて、花巻北高の全校生徒を対象に、空き缶サイズの模擬衛星を製作し、チームで与えられた課題解決を目指す「CanSatワークショップ」を実施しました。初日の26日には、東京大学大学院工学系研究科中須賀真一教授を花巻北高等学校にお招きし、全校生徒で授業を受講しました。
このワークショップでは、空き缶サイズの模擬人工衛星「CanSat」の開発・落下実験を行い、実際の衛星開発プロセスを追体験してもらいます。宇宙開発への興味関心と課題解決の達成に向けた生徒たちの主体性育成及び、未来の社会で活躍する人材として不可欠なチームワークや課題解決などの非認知能力を醸成することを目的としています。
【概要】
日時:2022年7月26日(火)~28日(木)
場所:岩手県立花巻北高等学校(岩手県花巻市本館54)
対象:全校生徒
初日の冒頭に1時間、中須賀教授から、東京大学、東京工業大学、米スタンフォード大学の3大学の共同の取り組みとして始まったCanSatプログラムの歴史や、実際の大学生の開発する衛星についてお話いただきました。中須賀先生は「CanSatは宇宙開発のはじまり」とも説明してくださり、生徒たちは人・時間・お金・リスクのマネジメントと課題解決に取り組む大切さを学びました。
午前中に3学年でチームごとに分かれCanSatの製作を開始し、26日(火)午後、27日(水)・28日(木)午前中に学年別に体育館で地上約8mの高さからCanSatを落下させ、落下速度などの設定された課題をクリアしていき、チームごとにスコアを競い合いました。
<生徒の声>
「デザインを工夫したり秒数を調整したりグループで協力して頑張った。」
「チーム皆で色んなアイデアを出すことができた。試行錯誤を重ねてミッションを達成することができた。」
講師:東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授
(中須賀教授プロフィール)
1983年東京大学工学部卒、1988年東京大学博士課程修了、工学博士。同年、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所入社。1990年より東京大学講師、助教授、2004年より航空宇宙工学専攻教授。日本航空宇宙学会、SICE、IAA等会員, IFAC元航空宇宙部会部門長、UNISEC元理事長、およびUNISEC-GLOBALは設立時より委員長。
超小型人工衛星、宇宙システムの知能化・自律化、革新的宇宙システム、宇宙機の航法誘導制御等に関する研究・教育に従事。世界初のCubeSatを含む超小型衛星13機の開発・打ち上げに成功しこの分野で世界をリード。政府の宇宙政策委員会委員。内閣府のFirstによる「(通称)ほどよしプロジェクト」の成果で2017年度宇宙開発利用大賞・内閣総理大臣賞受賞。2019年総務省電波の日総務大臣表彰など多数受賞。
【UP花巻のこれまでの取り組み】
2022/03/15 花巻スペースプロジェクト「UP花巻」がスタート
2024年の衛星打上げを目指す「衛星開発プログラム」
地元企業と共に新たな価値創出を目指す「地場産業プログラム」